アメリカ冥王星回帰(プルートリターン)③冥王星と50年周期のキロンの影響を受けるアメリカの行方

冥王星回帰が始まったアメリカ

先週は、アメリカ冥王星回帰(プルートリターン)①248年周期の冥王星の影響と5つのリスク

のアクセス数がダントツでしたが

冥王星回帰を迎えるアメリカがどうなるのか

気になる方も多かったようで

私も書こうと思いながら、なかなか時間がとれず

気付けば、アメリカは冥王星回帰を迎えていました。

 

2/2日、山羊座27度でトランジツトの冥王星がネイタル冥王星に重なる

冥王星回帰が始まりましたが

2/3日にイングランド銀行が政策金利を引き上げ

量的引き締めに伴いヨーロッパ株の下落

2/4日は、Facebook(現Meta)がマイナス26%超えの超巨大暴落に巻き込まれ

1日で27兆円喪失しながら、歴史的な下げでナスダックを500ドル近く下落へと

牽引しました。

 

2022年は、木星が魚座から牡羊座へと移動することで

何かが終わり、新しい始まりを迎える1年ですが

アメリカは、冥王星回帰と重なることで

何が終わり、何が新しく始まるのか

アメリカのホロスコープを通して読んでみます。

 

冥王星回帰で起こる現象

冥王星が、ハードアスペクトを形成する場合の現象は

将来的に危機を迎えそうな「兆し」が見えていることが多いものの

その時は、まだ充分な注意を必要とする重大問題にまで発展していないため

本格的な危機の実態がわからないまま放置されていき

アスペクトが終わった後、あれが大きな出来事につながる「兆し」

だったとわかり、手遅れになっている現象です。

 

ということは

今のアメリカには、何らかの兆しがでているだけで

それが、どんな結果なのかがわかるのは

冥王星がお試しで水瓶座に入る

2023年3/24日~5/2日か

2024年11/20日以降

となります。

 

冥王星は、ある状況が大多数の人々にとって

あまりにも有害で、そこからくる対立が耐え難く

解決不可能な状態が沸点まで達した場合

その状況の土台を破壊して強制終了させるか

社会サイクルを閉じてリニューアルしていきます。

 

冥王星が意味する危機には

負債、赤字、格下げ、債務不履行、税金

暴動や選択による排除と破壊、終了と再生がありますが

 

冥王星の影響を受けているののは、次の4つです。

1.アメリカ建国図
2.トランプ大統領
3.FRB
4.パウエル議長
5.ニューヨーク証券取引所

 

何かが崩れることで、国の制度やシステム、社会的、財政的安定から

国民の生命維持を脅かすことにつながっていきます。

 

2022年アメリカのホロスコープ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2/2日、山羊座27度でトランジット冥王星とネイタル冥王星が重なり

ネイタル水星には、オポジションとなりました(水色の丸と線)

 

サビアンシンボル28度は、転換点ですから

新しいエネルギーを取り入れるために現状に穴をあけていきます。

 

どこに穴をあけていくかというと

冥王星は、2ハウス蠍座の支配星ですから

アメリカの財政と税制、国民の所得や通貨に関すること

 

水星は9ハウス双子座と12ハウス乙女座の支配星ですから

移民問題と市民権、インターネット関連に関して

 

これらを発端に、破壊が始まるかもしれません。

具体的には、次のようなきっかけです。

 

アメリカが持つ4つの問題

政党による政策の違いでアメリカの二極化と対立

2020年の大統領選から激化した民主党(青=リベラル)と共和党(赤=保守)

の対立からくる国内の分断。

政策に対する賛成派は、反対派の言論、思想、人種、宗教をSNSや暴力

権力を行使して弾圧しています。

 

たとえば

州(政党)によってコロナ対策に大きな差があり

コロナワクチン接種やワクチンパスポートを義務化した地域からは

大量の人が流出しており、カリフォルニアやニューヨーク州からは

著しく人口が流出していますが

ワクチン接種の義務付けを禁止したフロリダやテキサス州には

大勢の人が流入しているような人口移動が起こっています。

 

また、アメリカの大手銀行は、従業員へのコロナワクチン接種を

義務化して、未接種者を解雇しています。

 

政党による政策の違いは企業にまで波及し

ワクチン接種者と非ワクチン接種者の二極化からの対立です。

 

FRBの利上げによる金融市場の暴落リスク

2008年以降、世界中で起こっていた金融緩和による政府のお金のばらまきは

新型コロナ対策のために、加速的にばらまきを続けた結果

金融市場は、プロも個人もレバレッジをかけて相場に参加してきたため

バブル相場が出来上がっています。

 

各国の中央銀行は、2022年から本格的に緩和を止めて

利上げを始めていますから、「利上げ」などの言葉によって

アルゴリズム売買が発動すると、売りが殺到して

暴落へとつながるリスクが増えていくリスクがあります。

 

アメリカ人の生活を脅かす移民問題

2021年9月に、テキサス州に1.8万人ものハイチ人が国境を越えて押し寄せ

橋の下で野宿をしながら米国入りの順番を待ち

難民申請による保護を求めましたが

アメリカ人にとっての移民問題は、民族別の居住地に住みつき

自国の習慣を守り、英語を覚えず、それぞれのニーズを満たす思想や政治組織

を支持しながらも、アメリカの社会制度にタダ乗りし治安を悪化させるリスク

があり、移民政策を緩和させたバイデン政権に非難が上がっています。

 

また、移民が事件を起こすと、安全という名目で政府や警察による監視が強化され

やがて、国民全体の銀行口座、住居などが監視されることに繋がり

国民のプライバシー侵害にまで発展するリスクが伴うので

アメリカ人と移民の対立が始まります。

 

デジタル通貨発行遅れと基軸通貨ドルの揺らぎ

2020年10月、カンボジアは、世界初となる“中央銀行が管理する

デジタル通貨「バコン」の運用を開始し、国民の半分である790万人が利用しています。

 

現在、開催されている北京五輪でも「デジタル人民元」が本格稼働していますが

デジタル人民元が中国全土に流通すれば

コロナ禍が終了した後、押し寄せてくる中国人観光客の利用を通して

多くの店舗が導入を開始し、手数料や利便性が良ければ

世界中で利用者が増加したあと、国際的な基軸通貨になる可能性があります。

 

結果、基軸通貨としてドルは輸出入の為替手段として需要がなくなり

経済的、政治的に世界をコントロールできる外交カードとしての

「ドル資産の凍結」という経済制裁ができなくなり、世界的な地位が揺らぎます。

 

冥王星による過去の影響

現在、見えている4つの問題が原因となるか

あるいは、その他の問題がきっかけとなり、複合的に大惨事が起こった時

アメリカ合衆国、FRB、パウエル議長が、火に油を注ぐような対応をすることで

ニューヨーク取引所が機能しなくなる、株価下落の可能性があります。

 

過去のトランジット冥王星の影響は

1937年、ネイタル冥王星にオポジションをとった時

アメリカ政府は増税を実施し、FRBも金融を引き締めた結果

1938年に景気が腰折れし、不況へと突入したあと

1939年の第二次世界大戦へとつながりました。

 

さらに、アメリカを脅かす天体配置があります。

 

海王星の影響からくるコロナ禍と資源戦争

現在、トランジットの海王星は魚座を運行中で

ネイタルの乙女座海王星22°に対してオポジションであり

双子座火星21°と柔軟サインのTスクエアを作っています(オレンジの丸と線)

 

2020年に始まったコロナ禍による健康危機の影響は

2020年~2022年にわたり、米国と世界経済を停滞させてきました。

 

4月には、トランジットの木星が海王星に重なることで

新種ウイルスが拡大して行く可能性がありますが

2022年末に、魚座海王星が離れていき、関与が終了すると

コロナウイルスの脅威は、後退していくでしょう。

 

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏も

「パンデミックの急性期は2022年には終わるだろう。

世界は潜在的変異株に対処する準備がいつにも増してよくできている」

と、2021年12月に話しています。

 

ですが、トランジット海王星の影響は、ネイタルの火星も刺激するため

軍事的な準備や戦略、決定が充分に出来ない、情報分析不足を起こす

可能性があります。

それが、2021年8月下旬に起こった

米国によるアフガニスタンから撤退です。

 

アメリカ撤退後、即座にタリバンがアフガニスタン全土を制圧し

国際的に承認を求めるという、想定外の結果を生み

アメリカの読みの浅さ、同盟国に助言、勧告しなかったことは

世界中から批判を浴びました。

 

また、世界が求める「次世代技術」とされる脱炭素社会において

レアアースや環境負担の少ないエネルギーは、中国やロシアに偏在しており

電気自動車や風力発電に必要な材料のほとんどを

中国に頼らざるを得ない状況ですから

資源・エネルギー戦争では、アメリカは追い込まれているのです。

 

現状のアメリカは、戦力や経済で勝っていても、

資源・エネルギーに関しては、中国・ロシアに劣勢であり

現政権では、益々アメリカを劣化させていくでしょう。

 

さらに、アメリカを脅かす天体(小惑星)は

50年ぶりにアメリカのカイロンに重なるカイロン回帰です。

 

50年ぶりのキロン回帰の影響

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/5月-2024/5月の期間、トランジットのキロンが、

7ハウスにいるネイタル牡羊座20°キロンの元に

50年周ぶりに戻ってきます。(2つの赤丸の横並び)

 

正確に牡羊座20°で重なるキロン回帰は

2024年の4/19日~5/6日ですが

 

それまでにトランジツトのキロンは

アメリカの6ハウス、7ハウスを往来するだけでなく

冥王星が山羊座27°で回帰している間も

ネイタル太陽にスクエア、土星、ジュノとはオポジションを取り

活動サインの T スクエアを作ります。

 

キロン回帰により、他国、外交や貿易を通して

アメリカの権利や安定が揺らぐ可能性があり

 

アメリカは、他国に対して、公平さやギブアンドテイクという

権利を求めますが(アメリカに都合の良い解釈で優位に立つこと)

それが実現されないと、非協力的になり、争い、戦いを起こします。

 

例えば、50年前のキロン回帰の影響は

第二次世界大戦後の貿易赤字拡大と財政赤字が増加し

ドルの国外流出にともない金も流出したため

ドルの価値を担保にしていたアメリカの金が不足し

基軸通貨としてのドルの信頼性が揺らぎました。

 

そこで、1971年、ニクソン大統領が「金とドルの交換停止」を含む

一連の経済政策を行った結果

ドルの価値が急落し、ドル危機が発生した「ニクソンショック」です。

 

ここから、世界の金融市場が、固定相場から変動相場へと移行し

各国が発行する通貨量を調整するようになり

国境を越えた資本流出・流入がおこり

通貨危機や物価変動による新興国危機につながっています。

 

外交や貿易による赤字を解消するための政策が原因で

ニクソンショックにより金融危機を発生させた「傷」を持つアメリカですが

 

50年ぶりにキロン回帰を迎えることで

同じようなことが起こりそうですが

デジタル通貨の普及が、世界中で本格化を帯び始めると

ドルの基軸通貨としての優位性がなくなり、世界におけるアメリカの地位も

変わるため、波乱が起こるでしょう。

 

破壊の後の再生

現在、アメリカは冥王星回帰、キロン回帰、海王星の影響があり

何が起こっても不思議ではないリスクの中にいます。

 

ですが、冥王星回帰、キロン回帰を終えた後の2023年~2024年にかけて

トランジットの牡牛座天王星が、アメリカの山羊座冥王星、乙女座海王星と

地のグランドトラインを形成しますから

 

ここから、新しい技術革新やSNSのプラットフォームなど

ビジネスや経済の成長に新たな可能性が期待できるかもしれません。

おしまい

 

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