利害と打算から生まれた菅内閣発足
2020年9月14日、菅義偉氏が自民党総裁に選ばれ、岸田氏、石破氏との6日間にわたる選挙戦で圧勝した。
菅氏は、2012年12月の第2次安倍内閣の発足に伴い、内閣官房長官に任命され
「令和おじさん」として国民は認識している人も多いでしょう。
ですが、重要な記者会見では、安倍政策に対する都合の悪い質問に対しては
常に言葉少なく「全く問題ない」「批判は当たらない」と記者の質問をはねつけてきた人物です。
国家のスポークスマンとして、最もふさわしくない人物が首相になります。
岸田、石破の政策ビジョンに対抗する具体的なトップとしてのビジョンはなく
政治手法は、マスコミを抑え込んだ強権支配の安倍政権の継承。
このような人物を担ぎ上げたのは、現権力を維持したいベテラン(二階、麻生)と
ポストにありつきたい中堅・若手(進次郎、野田聖子など)にとって
コントロールしやすい、都合のいい存在が菅だったからだ!
2020年秋、利害と打算から生まれた新政権が発足しようとしている。
最悪の政権が発足しようとする中、私たち国民は、目を覚ます時期に入ります。
まずは、菅氏がどんな人物なのか、ホロスコープを読んでいきます。
菅氏の素顔と運気をホロスコープから読む
<1948年12月6日、出生時間不明で12:00>
出生時間が不明のため、月星座、アセンダント、ハウスが読めませんので
読める範囲内でネイタルチャートを読みます。
ネイタルチャートの射手10°水星、13°の太陽に対して、獅子16°の冥王星が
トラインで安定角を作っています。
射手座の太陽や水星による壮大な理想を、獅子座冥王星が煽りながらサポートしてくれるのです。
人生を創る太陽は、射手座13°、サビアンシンボル14°「ピラミッドとスフィンクス」
コミュニケーションや情報を意味する水星は、射手座10°、サビアンシンボル11°
「寺院の左にあるさとりをもたらすランプ」に対して
0か100、破壊と再生の冥王星、獅子座 16°、サビアンシンボル17°「ベストを着ていない聖歌隊」が
援助するのです。
射手座は、精神性が高く、細かいことを気にしない何でもOKで度量が広い反面
現実感覚が薄く、ムラが多い優柔不断なサインでもありますから
射手座11°と14°サビアンシンボルは、壮大な歴史や浮世離れした古代遺跡や寺院で、動きません。
そこに獅子座17°の、自分を投げ出して人々のために奉仕する調整が入ってきます。
アベノミクスという形骸化したものに意味を見出そうとしますから
その志にたいして、中国に日本を進呈したい二階や麻生という老害である権力者(自民党の勝ち馬)
からサポートが入るわけです。
壮大な夢はありますが、現実的な落としどころがありません。
また、獅子座冥王星ですから、自我が強く、権力主義で、相手を配慮しません。
さらに、山羊座7°火星と4°木星のコンジャンクションに対して
乙女6°土星、牡牛座4°のドラゴンヘッドが地のグランドトラインの安定角を作っています。
地のトラインですから、現実主義で、自分の安心、安全が第一であり
自分の利益に対して抜け目がなく、コツコツと積み上げて財を築きます。
1987年(39歳)で、神奈川県の横浜市会議員選挙に西区選挙区から出馬し、初当選していますが
火星の年齢域(36歳〜45歳頃)に、当選できたのは、沢山の人を巻き込むドラゴンヘッドと
長期的に人生を安定させる土星によるサポートがあったからだと思われます。
今回は、この山羊座火星と木星、乙女土星、牡牛座ドラゴンヘッドからなる地のグランドトライン
(水色三角)に対して、トランジットの天王星がサポートしていますから
国民からの支持率低下で政策を投げ出した安倍の政策を継続し、自民党内の権力者を続投させる
根回しで、持ち上げられた「お飾り総理」の可能性があります。
暫定的な政権の可能性⁈
気になるのは、新内閣メンバーである官房長官と総務大臣ポストとスガノミクスの内容です。
この人の強みは、霞が関官僚の人事をコントロールできる権力と自民党内の根回し
本人は、「古いしがらみの脱却と縦割り行政の弊害を打破させ、経済活性化と地方分権の促進」
と語っていますが、アベノミクスの継承と名ばかり総理ですから、期待はできません。
トランジット乙女座21°の太陽が、ネイタル乙女座23°の バーテックスにコンジャンクションですから
本人の意思に関係なく、周りから望まれた役割を担うのです。
ここからも持ち上げられた総理であることが分かります。
また、魚座19°の海王星、双子座&射手座25°のドラゴン軸、乙女座21°の太陽からなる
柔軟サインのスクエアに囲まれていますから
党内の老害、野心家で二枚舌、混濁した人間関係の中で、翻弄されることになるでしょう。
さらに、トランジットの火星、土星、天王星、海王星、冥王星と5天体が逆行中に
自民党総裁となり新内閣を発足しますから、何処かでとん挫する可能性が高いです。
2021年には、衆議院解散で総選挙がありますから、暫定的な政権となるのは
ご本人も織り込み済みだと思われますが、一国民として注目したいところです。
おしまい
※菅氏の写真はBBCより拝借しております。