2023年、初めての水瓶座冥王星のテーマは「公平な人権」
2023年3月、土星が魚座に入り、冥王星が初めて水瓶座に入った頃から
世界や日本の流れが変わりつつあります。
<冥王星の水瓶座入り>
①2023年3月23日、②2024年1月21日、③2024年11月20日
土星は社会の課題を象徴し
冥王星は核＝プルトニウム、価値、既存の権力であり
時代の闇、病巣を引き出しますが
遡ると
土星が水瓶座にいる間の
2020年12月17日～2023年3月6日
コロナ禍中には
非正規雇用者やフリーランス
貧困、自殺、家庭内暴力（DV）問題など
社会が抱える課題が明らかになり
土星が魚座に入ると（2023年3月7日～）
水瓶座土星期で明らかになった問題に対して
支援などの救済が始まり
水瓶座冥王星が（2023年3月23日～6月11日）
山羊座冥王星時代から長年続いてきた
権力構造からなるトップダウンシステムの
企業や組織体制の問題を明るみにして
メスを入れ始めたからです。
風エレメントである水瓶座は
公平さや平等であり
不動サインである冥王星は
価値を意味しますから
2023年は
人の価値（人権）を「どう扱うか」が
クローズアップされたということです。
たとえば
次のような出来事がありましたが
・ビッグモーターの保険金不正請求事件
・ツイッター社のX社への買収合併
・ジャニーズの性加害問題
・宝塚のいじめ問題
パワハラ、セクハラ、いじめなど
不当な扱いを受けてきた被害者や告発者の立場が社会的に認められ
加害者が非を認めざるを得ない状況が生まれ
これにより、真実の追求と人権の公平さが
社会的に注目されるようになりました。
2023年は
社会の中の不平等に光が当たり
声を上げても認められなかった真実や
不当に扱われてきた弱者の声に
ようやく、社会的な制裁が始まったということです。
水瓶座は
「できれば現状維持でいたい」
「事なかれで穏便にやりたい」
という現状維持や停滞感に対して
修正や改善を行い、問題を提起する力
物事を明るみにする力を持ち
「どの価値を守り、どの価値を手放していくのか」
という問いを投げかけます。
理不尽な社会の慣例や利己主義
自分の欲望を他者に押し付け
人をコントロールしようとする裏利己主義も
うまくいかなくなり
今後、どんどん淘汰されていくのです。
2024年、２度目の水瓶座冥王星のテーマ「デフォルト」
2024年は、2023年からの「人権問題」を引き継ぎ
より根深い問題にメスが入ってきます。
魚座土星がさらなる潜在的な問題を明らかにして
水瓶座冥王星が深い不平等を浮き彫りにして清算するからで
土星が社会の課題を浮き彫りにし
冥王星が刷新する流れ
これにより
国や企業、社会、個人にも影響が生じ始めています。
たとえば
2度目の冥王星水瓶座入り（2024年1月21日～9月2日）の前後には
自民党内で裏金問題が浮上し
安倍派と二階派が解散しましたが
その後、立件見送り、在宅起訴、不起訴という結果に至りました。
山羊座冥王星を
政治家たちは、個人の利益を追求するために
派閥の力関係に巻き込まれ、身動きが取れなくなり
依存関係という形で利用してきましたが
水瓶座冥王星になると
個人の利益優先は弱体化しますから
政治家たちは責任を問われ、裏金問題の隠蔽も
責任追及されて制裁される可能性が高まります。
反面、２月22には
日経平均株価が、史上最高値を更新し
バブル期1989年12月29日につけた終値の
史上最高値（3万8915円87銭）を上回りました。
また、熊本では、台湾の半導体大手企業である
TSMC（台湾積体電路製造）が新しい半導体工場の開所式を行い
半導体の国内生産を目指す国家プロジェクトとして
10年で20兆円の経済効果が期待されています。
魚座土星の課題が浮上する
自民党・株高・半導体
まさに、失われた30年の因縁を彷彿させますが
日本経済は
バブル崩壊後、経済は右肩下がり↓の状態に陥り
デフレスパイラルに苦しみ
30年以上にわたって停滞が続きました。
日経平均株価は上がらず
バブル崩壊の原因を作った自民党が
崩壊した原因やその責任を問われぬまま
いまだに日本の政治を牛耳り
給料の半分近くを税金と社会保険料で取り
30年の失政のツケを私たちに払わせ
高齢化社会を作りあげた結果
日本の状態は
失われた30年、いえ40年の間に
他国と比べてこんなにも見劣りしているのです。
・1人当たりGDPは世界32番目に低下
・半導体の世界シェアは50％から5％に低下
・賃金は30年間も横ばいで韓国や台湾よりも安くなった
２度目の水瓶座冥王星期では
「東京株式市場が、失われた30年をついに奪還した」という
ニュースもでていますが
魚座土星の課題として
新しい未来に向けた理想を夢見させられ
フェイクニュースや情報誘導により
「真実が把握できなくなる」という問題があります。
現在の日本には
バブル期のような興奮や期待が広がっているということです。
株高要因は次の通りですが
・海外からの投資資金が流入
・新型NISAによる個人の買いが大量に流入
・円安により製造業が好調
やがて、誰もが
自分の思い描いた理想と現実との間で
現実的困難に直面し、妥協を迫られ、目を覚ます時期が来ます。
自分の思い通りにいかない理想を書き換えさせられるのです。
その担い手が水瓶座冥王星で
冥王星の象徴は、赤字、借金、債務、デフォルト、破壊者です。
2024年、未曾有の激動の時代が幕を開ける！
でも書いたように
2023年、１度目の水瓶座冥王星期では
アメリカの銀行が相次いで破綻したことがありました。
米国の金利が上がり、債券価格が下がったことで
国債を多く買っていた銀行の財務状況が傷み
それが明るみになり、取り付け騒ぎが起こったからで
2024年1月、同じことが
あおぞら銀行でも起こりました。
あおぞら銀行も
外国債券を持ち、含み損がたまり
その含み損を処理する必要に迫られ
売却を開始し、実現損として損失を計上したため
赤字に転落し、株価が大暴落したのです。
原因は
アメリカの不動産や債券と金利の問題です。
2024年、米国の商業用不動産向け融資は
80兆円規模の償還を控えていますが
オフィス中心に需要の低迷が続くなか
不動産担保価値の下落もあり
不良債権化するリスクが高まっています。
金利高止まりにより、借り換えできなくなると
当然、アメリカの地銀は破綻します。
1年前の銀行破綻問題は、まだ終わっていないのです。
むしろ、これからが本番と言えるでしょう。
かつて、ゴールドマン・サックスのCEOが
リーマンショックの直前に自社株を売却していましたが
2024年のこの時期
ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス
ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグといった投資家たちは
「次々と持ち株を手放している」
との情報がネット上では飛び交っていますから
警戒は鳴り始めています。注意が必要です！
11月、冥王星が水瓶座に本格的に入る
11月、冥王星が水瓶座に本格的に入ると
少子高齢化による「人手不足」が深刻化し
「対等な関係性や絆」の問題が浮き彫りになるでしょう。
必要に応じて世の中は変わっていきますが
風のエレメントである水瓶座は
結びついたものを散らす役割があり
冥王星は破壊者ですから
水瓶座冥王星の影響により
愛着や依存、利害関係に基づいた関係
とりわけ、個人の力を弱体させている関係は
崩壊させられるでしょう。
たとえば
つまらない付き合いに無駄なエネルギーを注ぐ
特定の人に忖度したり、いじめに加担するような
パワーゲームに巻き込まれて
本来の自分を見失ってしまうような関係や組織です。
水瓶座の理念は自由と公平さだけでなく
自立的で主体的な力も重視します。
誰かと協力する場合、組織に所属する場合
関わる組織や、取り組む相手を慎重に選び
自分がどれだけ「対等な立場を築けるか」を考え
自分の権利を主張し、自分の立場を確立することが必要になります。
それは
自分自身を無理なく保ちながら
「本来の自分らしさ」を意識できるだけでなく
未来のために必要な物、人、組織を準備するということです。
水瓶座冥王星期で
国や組織、そして個人が成功するためには
「自分だけ」の利益や幸福を追求する利己主義ではうまくいかず
自分の欲望を他者に押し付けてコントロールすることも
ダメです。
むしろ
「人の価値をどれだけ尊重するか」が重要となり
人の人権を尊重し
「他者にも自分と同じように価値がある」という
他人をリスペクトする姿勢が求められます。
これができなければ
国や企業、個人の価値も他人から低く見られ
本当に自分が望むものを手に入れることが
難しくなるでしょう。
おしまい
