厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私事になりますが、2023年からの約2年間、親族間の争いに巻き込まれ
私生活の落ち着きを失い、眠れぬ夜を過ごすことも少なくありませんでした。
そのため、ブログの更新も思うようにできずにおりましたが
この8月にようやく一区切りを迎えることができました。
その原因を占星術的に分析すると
トランジットの水瓶座冥王星が
私の8ハウス蠍座0度の火星にスクエアだったことが
原因の一因だと考えております。
さて、現在のトランジットの流れを追ってみると
牡羊座でコンジャンクションの土星と海王星が逆行し
9月から順に魚座へと戻っていきます。
3月と5月に、慣れ親しんだ心地よい世界=魚座から
新しい可能性=牡羊座という世界へと足を踏み入れた
土星と海王星が再び魚座へ引き返すのは
どういう意味があるのでしょうか
また、2026年には土星と海王星が
牡羊座0度でコンジャンクション(0度合) を迎え
本格的な新しいサイクルの幕開けとなります。
この大きな星の動きを前に
今からどんなテーマが私たちに訪れるのかを
読み解いていきます。
牡羊座土星と海王星がもたらす社会の大転換
牡羊座で土星と海王星が重なり始めた5月以降
お米や野菜の価格は高騰を続け「令和の米騒動」とも言える状況となり
小泉農林水産大臣が備蓄米を放出したものの
コメの値段は思うように下がらず…。
給与がなかなか上がらない中で
物価だけが毎月のようにじわじわと上昇していきました。
「この先、どうやって生活を守ればいいのだろう」
そんな不安や切迫感が、人々の心の奥底に確実に広がっていたのです。
そんな中、外国人の迷惑行為に対する罰則が十分に機能せず
日本人を巻き込む犯罪が不起訴となるケースもあり
さらに移民を受け入れようとする国策と
政治家の裏金問題といった不透明な状況が
国民の不安を一層深めていました。
6月に木星が蟹座へ移動すると
社会では「外国人問題」が大きなテーマとなり
蟹座が象徴する「家族」や「愛国心」が強調され
「自分や家族の安心を守りたい」
「自他の境界線を引きたい」
という気持ちが多くの人々の心に芽生え、社会全体に広がっていったのです。
「こうなってほしくない」という未来への不安が
逆に人々の原動力となり、国民が新しい活力を見出す流れが
SNSやデモなどで少しずつ形になり始めました。
7月に天王星が双子座へ入ると
参議院では大きな変化が起こりました。
減税や手取り増、反LGBT法や反移民政策を掲げた野党が
与党の議席数を上回り、与党の影響力低下がいっそう鮮明になったのです。
双子座天王星の象徴でもあるSNS
とくにTikTokやYouTubeを積極的に活用した新興勢力野党は
マスコミ露出を増やす戦略に成功し、その存在感を大きく示す結果となりました。
自民党内では、石破派と他派閥の対立が深まり
党内の分裂が表面化する一方で
野党との連立は決まらず、政治が動かない中で
物価だけが上がり、賃金は追いつかない「悪いインフレ」懸念が高まり
社会を前に進める材料は乏しく
私たち国民は「どうしよう」と考えあぐねるのが
今の日本の現状です。
一方アメリカでは
8月にOpenAIが政府専用の「ChatGPT Gov」を開発し
連邦政府機関との契約を結ぶなど
半導体やAIブームに支えられて株価が上昇を続けるアメリカ経済は
今後、関税の影響による企業業績の悪化が懸念され
それに伴い消費の停滞
さらにはインフレ再加速のリスクも高まっています。
求人数は思うように増えず、失業者数が上昇する中で
結果的に「賃金の高い人だけが残り
格差がさらに広がる社会へと移行していきそうです。
日本では、自民党は修復できないほど分断が進み
コメ問題は解決できず
アメリカではトランプ大統領の関税交渉
「ロシアとウクライナの戦争は24時間以内、あるいは72時間以内に終わらせる」と
豪語してからのアラスカ首脳会談はうまくいかず
欧州は、分断によりEU改革は進まず
中国は、不動産バブル崩壊をきっかけに深刻な経済問題に直面するなど
物価上昇によるインフレが加速する世界経済は
何も解決しないまま、今に至っています。
これから「本当の問題」が明らかになってくるのです。
2025年9月 ― 逆行で魚座へ戻る意味
牡羊座に入ったはずの土星と海王星が
9月に逆行し、再び魚座へと舞い戻るその意味は
「未解決のテーマ」を振り返る必要があることを示しています。
魚座は黄道12宮のラストを飾るサインであり
終わりと浄化、癒し、そして集合的な意識を象徴しますが
ここに土星と海王星が戻るということは
個人だけでなく社会全体が「過去の清算」を迫られることを意味します。
何故なら
「現実や制度」を象徴する土星と
「理想や境界を溶かす」海王星が魚座で重なることで
真実ではないものは、解体されるからです。
これから、世界的に制度が揺らぎ、ルールの見直しを迫られ
「信じてきた価値観の終焉」が再び表面化してきますから
「本当に必要なもの」と「幻想だったもの」を見極めて
境界を引き直す作業が本格化してきます。
過去数年間に抱えてきた 「未完了の問題」を整理する時で
「逃げてきたこと」や「あいまいさ」でごまかしてきたことに
向き合う時が来たのです。
10月には、海王星が魚座の29度に移動しますが
この「29度」は「涙の度数」と呼ばれ
そのサインでの学びや課題を締めくくり
次のステージへの準備を整える度数であることから
強制的なリセット=避けようのない崩壊が起こり
私たちは否応なく真実と向き合うことになるでしょう。
結果、「国家や社会の仕組み、制度」といった根本的な枠組みも崩れ
新しい形へと再構築されていく流れが見えてきます。
2026年 ― 土星と海王星のコンジャンクション
そして、大きなクライマックスが2026年2月にやってきます。
土星と海王星が牡羊座0度で重なる、コンジャンクションです。
<牡羊座0度でコンジャンクション>
2026年2/14~2/22
土星と海王星のコンジャンクション(土星×海王星が同じ度数で重なる時期)は
約36年ごとに起こりますが、0度で重なるのは大きな意味があります。
牡羊座0度は「春分点」と呼ばれ、
新しい生命の誕生や、世界へと開かれる扉を象徴しますから
ここに土星や海王星が入ると
海王星が土星の「境界」や「制度」を溶かし
世界規模で「社会構造のリセット」や「価値観の切り替え」
が起こりやすくなります。
0度ですから
社会制度の揺らぎ、価値観の転換、集団意識の変化をもたらす
古い現実が終わり
新しい幻想や理想が社会の現実に組み込まれるタイミング
国境や制度を超えて、社会の枠組みを根本から組み替える大きな流れ
がやってきそうです。
そして、2月末から3月頭には
土星と海王星は牡羊座1度でぴたりと重なります。
<牡羊座1度でコンジャンクション>
2026年2/28~3/3
牡羊座1度は
「まっさらな生命が未知の世界に踏み出す瞬間」を表す度数。
ここで土星(制度・現実)と海王星(理想・境界を溶かす力)が
1という始まりの度数で重なることで
古い社会システムは限界を迎え
「新しい価値観」「新しい社会のかたち」が現実的に立ち上がっていきそうです。
今までの常識がゼロにリセットされ
新しいフロンティアへと踏み出すタイミングとも言えます。
ここから、私たちも国や制度にとらわれない
まったく新しい「生き方の土台」を選び取ることになりそうです。
土星×海王星コンジャンクションによる世界の転換点
そこで今回は、過去に起きた土星と海王星のコンジャンクションを振り返り
世界の主要な出来事とそこに浮かび上がるテーマを紐解いてみます。
1917年-大帝国崩壊と理想国家の建設
<獅子座4度で土星と海王星コンジャンクション>
1917年~1918年:ロシア革命から社会主義国家ソ連の誕生
第一次世界大戦の終結に向け、世界秩序が大きく揺らいでいた1917年。
獅子座4度で土星と海王星がコンジャンクションすると
ロシアに大きな変革が起こりました。
ロシアのチャートには
獅子座で「土星(体制・制約)と海王星(理想・解体)」に
太陽も重なったことで
帝国という絶対権力の体制(土星)は解体され(海王星)
代わりに「理想社会をつくる国家」という
新たな理念(太陽×海王星)が打ち立てられ
「王権制度が理想主義によって解体」される
「帝国の崩壊」と「理想国家の建設」が起こりました。
1952年-世界は平和と分断の矛盾
<天秤座22度で土星と海王星コンジャンクション>
1952年~1953年:日本のサンフランシスコ平和条約を締結
1952年~1953年、世界は「冷戦」という新たな時代構造に入り
土星と海王星は天秤座22度でコンジャンクションしていました。
天秤座は「平和」「バランス」「同盟関係」を意味しますが
土星(固定化)と海王星(理想・幻想)が作用したことで
表面的には「平和」を掲げながらも
実際には米ソの対立が強まり、世界の分断が制度化されていく中
1952年4月28日、日本は連合国48カ国と
サンフランシスコ平和条約を締結し主権を回復し
占領時代から独立国家へと歩みを始めたものの
形式上は主権を回復しただけで、同時に日米安保体制へと組み込まれ
独立と従属、平和と軍事的緊張という二重構造下におかれた
天秤座の平和理想のもとで、対立・分断がテーマでした。
1989年-世界秩序の変革によるグローバル化
<山羊座10度で土星と海王星コンジャンクション>
1989年:国家制度崩壊からグローバル化の始まり
後に世界的に重要な転換点となった1989年
土星と海王星は山羊座10度でコンジャンクションしていました。
山羊座は「社会制度」「権威」「秩序」を意味しますが
その10度で土星(体制)と海王星(理想・解体)が作用したことで
長く続いた封建的社会制度は崩壊したのです。
ベルリンの壁が壊され東西の行き来が自由になり
東欧革命により共産体制が次々に崩壊すると
欧州では人材の流動化が可能となり
中国では天安門事件が起こり
「体制と理想の衝突」という痛烈なテーマが浮き彫りとなり
日本ではちょうどバブル経済が絶頂を迎えるなど
山羊座が象徴する社会構造や国家制度は終焉を迎え
その変化を通じてグローバル化の幕開けとなったのです。
2. 日本における社会・文化への影響予測
次に、2026年の牡羊座0度の土星と海王星のコンジャンクションの影響が
日本にどうかかわってくるのか読み解いていきます。
日本国家や首相を象徴する天秤座太陽(約13度)に対し
2026年のトランジットで
牡羊座土星・海王星0度がオポジション(180度)を形成します。
ただし約13度の差があるため
その影響は即時には現れず、数年かけて徐々に変化が表れるでしょう。
この配置は、日本国家が外圧や国際関係からの影響を受けることを示し
テーマは国境・移民・外国人問題の再定義
が起こりそうです。
まさに2025年の参院選のテーマである
「外国人問題」が一気に政治テーマ化し
社会的に問題視されることになるでしょう。
令和の米騒動が起こったような不安定化した米不足(食料供給)は
牡羊座0度でリセットされ
備蓄制度や農業政策の転換から
日本独自の「食の安全」「自給の強化」がクローズアップされそうです。
また、宗教団体やスピリチュアルの在り方が社会的に見直され
規制や透明化が進み
同時に、政治と宗教の癒着、裏金問題や不正、失言に対しても
厳格な制度によって清算されていきそうです。
日本政治は「浄化と再構築」が避けられないタイミングとなります。
ただし、国民感情は刺激され、国民の生活不安・不満は政治へ直結していきます。
今からできること
2025年10月から2026年にかけての土星と海王星の逆行は
新時代に向けた大きな準備の時間となります。
土星と海王星が魚座で逆行する期間は
未来に進む前の「清算と調整」の時期で
この間に、これまでの習慣や価値観を見直し、整理することが求められます。
この時期に突きつけられる問いは
「理想と現実をどう統合していくのか」
「本当に信じるべきものは何か」
世界の混乱、国民不在の政治混乱の中で
あいまいさや不安を感じることも多々あるでしょう。
しかしそれは、新しい時代へ向かうための必要なプロセスであり
現実逃避していることを整理し
見たくないことを先送りにしていないか確認しながら
少しずつ現実的な対処を進めていく選択を迫られているということです。
また、人間関係においても
「ここまでは自分、ここからは相手」という境界線を引き直すタイミングで
健全な距離感を見直すことで、他者との関係性も整いやすくなります。
逆行中こそ、世界的な物価高の中でお金、働き方、健康管理など
生活の基本に関わる部分を見直す必要も出てくるでしょう。
お金 :収入や貯蓄のあり方、投資や資産運用の考え方
働き方 :会社や職業、働き方が広がり、柔軟性や自律性が求められます。
健康管理:心身のバランスを整える、予防・セルフケアの意識が重要になる
これまで当たり前だと思っていた価値観や習慣を見直し
未来に向けて自分自身の土台を作り直すチャンスを迎えるのです。
おしまい